音楽ゲームの譜面動画に出てくる赤字コメントの話
じいじです。
世界からゲームセンターが失われてX年が経過しましたが(0<X<1)、みなさんお元気でしょうか。
今回はニコニコ動画に出てくるアレについてお話したいとおもいます。
アレとは
死 ぬ が よ い
どうしようもないもの
モ リ モ リ あ つ し
といった、高難易度曲によく書き込まれる「red shita big*1」コマンドつきのコメントのことです。
高難易度曲やボス曲にこういったコメントを書き込む文化自体、時代の変化に伴ってやや風化している側面もありますが、一方で現代の譜面にも赤大文字コメントが大量についている曲もあるので、一概に廃れてしまったとはいえなさそうな状態です。
この記事ではそんな赤大文字コメントがたくさんついている譜面動画をいくつか紹介しつつ、どういった譜面に赤字コメントがついているのか考えてみたいと思います。
☆サイレント/音楽(EX)
言わずと知れた赤字コメントの金字塔ですね。
いわゆる「産卵地帯」だとか「おとなのふりかけ」だとか呼ばれている部分が瞬間風速の一番強い部分です。
動画が投稿された2009年から10年以上経過した今でもこうして活きのいい赤字コメントが残っているのを見ると少しうれしくなりますね(インターネット老人会)
☆o†o(EX)
www.nicovideo.jp赤字文化は廃れてしまったのか、という疑問にNoを投げかけた現代の精鋭がこちら。
2018年9月に投稿されているにも関わらず衰えを見せることのない赤字を見ることができます。
コメント内容をじっくり見ていると時代に合わせて変化してきたんだなあというのが感じられますね(老人会)
☆Mare Nectaris(SPA)
www.nicovideo.jpbeatmania IIDXにおいても現代まで赤字が生きている動画がありました。
ここでは紹介しなかったVerflucht†Leggendariaの動画でもそうなんですけど、弐寺の赤字コメってテンプレではないオリジナルの文章が多い気がします(当社比)。
☆EGOISM 440(Challenge DP)
www.nicovideo.jp実は赤字コメがトップレベルで活躍している機種がDDRなんです。
先述したサイレントと同等かそれ以上の弾幕を我々に見せつけてくれます。
まさに「これこれ、これがほしかったんだよ」と言わせんといった感じの正統派赤字ですね、感動的です(恍惚)
☆赤字コメントが活性化する条件とは?
赤字が大量発生する譜面の共通項について、以下のような点があるんじゃないかなーと考えています。
・局所難に近いタイプの譜面であること
・見た目のインパクトが強烈であること(×実際にやって難しいこと)
前者に関しては、極端に言えばBlue Rain(SPL)やエンジェリオンEXのように、全体が難しかったり発狂が小分けになって何度も降ってきたりする譜面は、赤字くんがどこにコメントを残せばいいのかわからなくなってしまうので伸びにくい、という特徴があるようです。本記事では紹介していませんが、For Ultra Players(EXH)だったりValkyrie Dimension(CSP)だったりはこの条件を満たすのでそれなりに赤字コメントが残っています。
後者に関しては、動画で譜面を眺めていて難しそうだな、と感じるかどうかがより重要であるという特徴です。例えばperditus†paradisus(SPA)は強烈なラス発狂があるので前者の条件を満たしているように思えますが、ラストに向かってじわじわと密度が上がっていく譜面特性上、譜面を眺めているだけでは赤字くんが「ここ!」と最発狂を特定することが難しいようです。Chrono Diver -PENDULUMs-(SPA)にあまり赤字がないのもこの理由が強いように感じます。
この2つの条件を文句なく満たしているのが、冒頭に紹介したサイレントEXというわけです。赤字が集まるべくして集まった譜面というわけですね。
また、2つ目の見た目のインパクトという要素を踏まえると、サイレントEXの最難所であるラストのBPM360地帯ではなく、ふりかけ地帯に赤字が集中することにも説明がつきます。当時のポップンミュージックにはギアチェンもSUD+もなく、ふりかけ地帯にHSを合わせているプレイヤーが多かったため、動画を見ている側からするとラストの譜面はあまりに速く何が起きているかわからないので、ふりかけ地帯が一番難しく見えるというからくりだったわけです。
ところで、上記の2条件を満たしているのに知名度のせいで赤字があまり活性化していない譜面があるんですよ。
www.nicovideo.jpこれにみんなでコメントしません?
おしまい🤗
おまけ
お前らやっぱりデス地獄大好きだろ
*1:今の小学生は知らない